Melko

モンスター・イン・パリ 響け!僕らの歌声のMelkoのレビュー・感想・評価

3.5
これも随分前に見たけど所々しか覚えてなかったので再鑑賞。

パリが舞台の映画なのに音声が英語なのが気になる…
陽気で発明好きなラウルと内気な映写技師エミールのおとぼけコンビが、不注意により、巨大化したノミのモンスターを作り上げてしまう。行き場なくパリを逃げ回るノミは「怪物」と恐れられるが、ある夜、バーの歌姫ルシールに拾われる。何故かギターと歌に長けるノミは、ルシールから「フランクール」と名付けられ、ルシールのバックで歌い大盛況。ところがそこに、市長選で勝つためノミを退治しようとする強欲議員の魔の手が忍び寄る…

前に見た時はサラッと見てて気にしてなかったのだけど、どうにも話のテンポが悪い。ジャケットのように、ルシールとフランクールの雨の出会いシーンは神秘的だし、2人のデュエットはなかなか良い具合に聴こえるのだけど、如何せん主人公2人のおとぼけコンビが間抜けすぎて、この2人が出て来るたびに力が抜ける。数合わせもあったのかもしれないけど、主人公はそもそも2人もいらなかった気がするし、結局薬の正体とそれを作った人のこともよくわからないし、後半の逃亡劇〜対決に25分も割くのは長すぎる気がするし、最後のまとまりもなんかフワッとしてるし、それでいいのか?って感じもするけど、、小難しいことは考えず、歌に酔いしれようと言うことなのかしら。
男2人の恋路よりも、もっとフランクールの歌が聴きたかったわ。

ルシール役のヴァネッサパラディは良い歌声だけど、歌がうまいというよりかは味があると言う感じ。
特筆すべきはやはりフランクール役のショーンレノン。ジョンレノンの息子ってこんなに歌うまかったのね。綺麗な声。最初女性が吹き替えてるのかと勘違いしたほど。ヴァネッサを完全に食ってたよ。雨の中で歌う切ないタイトルナンバーは圧巻だし、耳に残る。

フランクールの扱いが完全に「シザーハンズ」のエドワード。
櫛をピンって弾きながらケラケラ笑うところは、ノミと分かりながらも、可愛い。

フランス勢での吹き替えバージョンも見てみたいけど、歌を期待して見るにはちょっと物足りない。
あと、なんか青春色感じる邦題がダサすぎて納得いかない。汗と涙な感じじゃないんだから、お洒落な邦題つけてよ。。
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