ノットステア

舟を編むのノットステアのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
4.3
○感想
原作が好き。本屋大賞に選ばれていたから買って読んだ。
映画も良い雰囲気を味わえるし良かった。


BGMは静かなピアノの音が印象的だった。他にもBGMあるけど。
こういう静かな日本の映画は、たまに観ないと大切な何かが自分の中から抜けていって足りなくなってしまう感じがする。それに気づくのはいつも観たときなんだけど。


アイロンをかけていないシャツを着て、下に着たタンクトップは透けていて。言葉に向き合うことにすべてを捧げている感じ。
職人という感じ。
利益度外視。言葉のため。使う人のため。自分の信念や誇りのため。


辞書編集部に異動して。
大家のタケおばさん「みっちゃん、ちょっと男前になったね」


包丁を研ぐかぐや(宮崎あおい)がデニムシャツとジーパンを着ている。どちらも色がほんのちょっと落ちた色味で同色。アタリはついてないデニム。初めて観たとき、こんな着方をしたいと思った。なんか、いいのよね。
他にもチノパンにTシャツとか、色鮮やかではない着こなし。だけどそれもまた素敵な感じ。


用例採集。辞書を作るという目的があるから、言葉が入ってくる。意識するから周りが見える。そんな気もした。
僕も丁寧に生きたい。改めてそう思った。