言葉が好きな人や編集に携わる人にとっては、ワクワクすると同時に、背筋が伸びる作品。
一家に一冊当たり前にある辞書、でも、この辞書を新刊で作ろうと思うと、10〜15年かかるのはざらだそう。『舟を編む』は、そんな辞書作りに情熱をかけた人々の、苦労と人間模様を描いている。
松田龍平がオダギリジョーを泣かせるシーンで、こっちまで泣けてしまった。加藤剛さんの知的で穏やかな演技も深く印象に残る。宮崎葵と池脇千鶴も、別なタイプの、りんとした女性を演じていて惹かれた。
同僚に話したら、『辞書になった男』を勧められ、辞書の世界にますます興味が湧いてきた。