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私の奴隷になりなさいのKEiGOのレビュー・感想・評価

私の奴隷になりなさい(2012年製作の映画)
3.0

無機質のエロス。

壇蜜さんも板尾さんも無機質に見える芝居をされています。
が、キャラクターとしては正反対。
ドロドロですな。

ドライで歪に見える関係性ですが、そこにあるのは圧倒的信頼の下でのみ成り立つ究極の快楽。

バーで香奈を落とすシーンも、香奈の性格を把握した上でその自尊心を傷つけ、見たことのない世界へ連れて行き、従えるという。
これって典型的なマインドコントロールですよね。
"先生"としての才能ですな。
「美しくしてあげる」…か…。


香奈の依存度が限界まで来ていたところで現れたのが主人公。
先生にとっては渡りに船。
新しい"人柱"の誕生です。
「夜」でしか生きられなくなった香奈を捨てて、先生はまた新しい依代を探すのでしょうなー。


すごくディープでアダルトな切り方をしているけど、突き詰めると心の話でしたね。
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