片腕マシンボーイ

駄作の中にだけ俺がいるの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

駄作の中にだけ俺がいる(2012年製作の映画)
3.2
日本の現代アーティストでいっちゃんアンチが多そうな会田誠のドキュメンタリー

変態芸術おじさんも家庭では普通の優しいお父さんやし、アトリエではストイックでカッコいいアーティストやぞ!って話

俺は飽きっぽいから、なんて言いながら数百?千以上?のサラリーマンの死体の山を延々と描き続け、何年も同じ絵の前で頭捻り手を加え続ける姿に、やっぱり本物の芸術家ってキチガイなんやなぁ、と震えたのよ
あんな巨大な絵の端っこの葉っぱの一枚や二枚、多少印影が増えたとて一般の鑑賞者はもちろん、批評家すら気づきゃしないのよ、結局は自分がどこで納得するか次第なんやが……たぶん結局は満足することは無いんとちゃうかな?

そんな常人離れした第一線の芸術家がどんだけアンチが多かろうが一切ブレないのも、他者の評価よりも自分の表現の限界と常に向き合っているからなのかね?
もちろん独特の作家性やからば苦手な人が多いんも納得はできるけど、その作品の好き嫌いだけやなくて、そんな作家としてのパフォーマンスを見たらば惹かれてしまうところは絶対にあると思うのよねぇ

そして、そんなストイックな鬼才も嫁や息子の前では優しいお父さんでホッコリしたしね!自身も芸術家の嫁岡田裕子さんが、私より才能ない旦那じゃそういう目で見ちゃうから旦那が会田さんで良かった、言っていて、それを会田誠もとなりで恥ずかしそうに聞いていて、くぅ…可愛いかよ!なった

とりあえず会田誠本人の着ていた「切腹女子高生」のTシャツちょっと欲しくなってメルカリ探したらあったけども……まぁ要らんか?思って辞めたよ、会田誠アンチに石投げられたら堪らんからね、スンスン