片腕マシンボーイ

黒木太郎の愛と冒険の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

黒木太郎の愛と冒険(1977年製作の映画)
2.9
猫ちゃん達があまりに粗雑に扱われていてとても観てらんねぇのよ、スンスン

スタントマンの叔父さんがとんでもない人なんよ!って話

すっげぇまとまりが無くて短編集にした方が良かったんとちゃうか?なったね
とりあえず緑魔子演じるオールドミスの女教師の棲む猫屋敷に田中邦衛演じる叔父さんが乗り込むシーンが本作のハイライトやと思うんやが、突きつけるものが銃からちんこに変わるも、そこにあるちんこはかつて見た恐ろしく棘ついた凶悪なちんこでは無く、優しい慈愛に満ちたちんこでマシンボーイはホッとしたぞぉ、ただちんこは優しくても猫ちゃんたちに対する粗暴な扱いはやっぱり見ていてキツイもんがあったね、ちんこに軟膏塗ってるヒマあったら猫ちゃん達を救ってやって欲しいのよ!スンスン

もうひとつの山場とも言える後半の家出娘に関しては……トルコに沈みたければ好きにしろやぁ、どっかで性病うつされてから後悔してもワシャしらね〜、としか感想が湧いてこず、そんなアホな姪っ子を救おうと狂気と隣り合わせの叔父さんの優しさには……ポカンしかできんかったのよぉ

うん、とにかくATGらしいエネルギーに満ちた怪作ではあったし、矛盾に満ちた社会に真っ向から立ち向かう快作でもあったんやが、やっぱりあまりにまとまりの無い構成と哀れな猫ちゃんたちの姿に決して良いもん観たァ!とはなれない珍作でしたねぇ
あと猫ちゃんのシラミのせいで客のこない理髪店は、例え猫ちゃんが居なくなったとてやっぱり客は来ないやろうから安心してくれよな!1番可哀想なんは猫ちゃん!スンスン


ってか本作で緑魔子の勤める学校が、先日観た「石岡タロー」に出てきた学校とそっくりに見えたんやが……似てるだけよね?50年近く間があるし別の学校よね?