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ハハハのsasaのレビュー・感想・評価

ハハハ(2010年製作の映画)
2.0
2人のホモソーシャルな会話がずっと不快。酒を飲みながら『女ってそういうとこあるよなw』などと笑いながら互いに自身の恋愛を語る。男性性の恥部を延々垂れ流しているだけなのに、等身大の恋愛模様を描いた爽やかなオフビート作品という面構えでいるのが気持ち悪い。ストーキング、モラハラ、住居侵入を見せられて「人間のダメなところも愛おしいよね」とはならない。
同じ東アジアのオフビート映画『リアリズムの宿』にもホモソーシャルな会話は登場するが、あちらは映画全体に漂う気まずさ・不愉快さ・疎外感が却って心地良かった。こちらは独善的で無神経であることに自覚がなく、自分たちだけが気持ちよくなっているだけなのだ。
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