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教授とわたし、そして映画のtamaoのネタバレレビュー・内容・結末

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

人生は反復の連続、でもそれがあってこそ差異が生まれる。反復の先の、ゆるやかな選択、それによって生まれる必然のはなし。
ホンサンスは人間関係をそれぞれの視点から映すから、そうだよな、自分の受け取った情報や考え認識し感じたものごとは、相手と合っていることなんてほぼほぼないし理解することも全く容易くないんだよなとぐんぐん思い知らせてくる。世の中はすべてミステリアスでできてる。
辛辣さや皮肉を散りばめてくるけどわかりやすいズームとか滑稽さを孕ませるから軽やかなきもちで人生を見れるしすべてをゆるされた気持ちになる。
大雪の後の、3人での質疑応答には人生の疑問の全てがあった。もう一回観たい。

以下、劇中からの引用
=

正しいことは手間がかかる

牛乳パックがここにある理由を知れば
僕と宇宙のすべてが変わった理由が全てわかる

なぜここにあるのか?
どんな理由も必要ない
ここにある理由が必要だ
なぜ他でもないここなのか

人生は何度も反復し差異を生み出します
わたしはよくわかりません
でも自分で二つの絵を並べてみたかったのです
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