教授とわたし、そして映画の作品情報・感想・評価・動画配信

「教授とわたし、そして映画」に投稿された感想・評価

マヒロ

マヒロの感想・評価

2.5
とある大学の映画学科にて教鞭を取る元映画監督の教授・ジングとその恩師・ソン、そして二人と関係を持つオッキの三角関係を描いたお話。

初ホン・サンス映画。
韓国のエリック・ロメールと言われているらしいが、確かに不倫や二股みたいな込み入った恋愛事情や、時にディベートのようになる長い会話シーンなど、所々に同じようなエッセンスが感じられる。
ただ、そういうドロドロした関係についても妙に渇いた目線で描いていたロメール作品と比べると、どこか情念が入り混じったところがあり、その湿っぽさがちょっと苦手だったかも。

時系列が前後するくらいで下手な飾り付けのないシンプルな映画ながら、何となく普通じゃない空気が漂っていて目を惹かれてしまうところはあった。具体的に言語化するのが難しいんだけど、最後まで物語の軸が見えてこない感じがあり、こちらに核心を掴ませないような独特の浮遊感が他にはなかなかない雰囲気だったのかも。

韓国映画というとやたらとバイオレンスな映画ばかり観ていたので、血も死人も出ない今作はそれだけで新鮮だったかも。

(2021.86)
MIHIRO

MIHIROの感想・評価

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一瞬時系列が戻ってこんがらがった
オッキこの体験を映画にするのとてつもない女だ、、
一回観ただけでは、消化不良。次作にも繋がるキスの執拗さ(その名も「キング・オブ・キス」)はここからなのかな。
ホン・サンス二本目

章の切り方とか、回想チックな展開とか含めて、さらにロメール寄りになった印象を受けます。

ただやっぱり独特ですねこの監督は。反復とか対称性とかそういった演出へのこだわりがどうやら強いみたいです。

主軸となる三人はいずれも主人公としてとらえることのできるようなキャラクターのように思えます。まさにテーマを一つに設定して観ないことが重要になってくるんでしょうね。おそらく観る人それぞれが、自分を投影できるキャラクターを見つけられるという点でなかなか面白いのではないのでしょうか。

しかしいろんな登場人物が、あらゆる類似性、対称性を持ってほかの登場人物と入り混じっていく描写はやはり独特で、これが一番魅力的に感じましたね。
すみませんこれを観ずにホンサンス好きとか言っててほんとすみません
『次の朝は他人』がマイベストホンサンスでしたが塗り変わりました………
後半のパートあまりにも良かった
私も「付き合って!!」って言われたら「私に何をしてくれる?」って返せる女になりててええええ


教授との一問一答→「大雪の後に突然辞めるんですね」→謎のタコ吐き→やっぱおれ教師向いてなかったわ!!!!スッキリ爽快!!!!
の流れ完璧すぎた
そしてラストパートのオッキの章はおれすぎたよ
「人生は何度も反復し差異を生み出します 私はよくわかりません でも自分で2つの絵を並べたかった」



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「愛さなければいけない?」
『恋愛?』
「違うわ、ただ愛するの」
『愛なんて絶対するな 絶対しないと決意して耐えてみろ でも何かを愛してるよ』

「なぜ人は互いを信じないの?」
『人間は信頼できない存在だ もし自分が寛大になれば その分信じられるさ』

「美しい女性を望むのは下劣ですか?」
『美しいとは何だ?君はその女性に何を見る?』

「何を信じて生きればいい?」
『自分が信じるんだ 自分で探さないと
君が信じて君が決めるんだ』

「賢明であるとは?」
『賢明であること… 賢明じゃない俺には分からない』

「僕に映画を撮る才能があると思いますか?」
『撮り続ければ自分で分かる
撮り続ければ…』

「先生、私はよい人間ですか?」
『誰にとってかな?』

「人生に何を望みます?」
『さあね 今日はこれを望み明日はあれを望む これが人生だろ?』

「楽に生きたいという考えをどう思います?」
『楽に生きられるかい?望んだとしても』
現在特集上映中の『逃げた女』公開記念「HONG SANGSOO RETROSPECTIVE 12色のホン・サンス」に合わせ、小誌WEBサイトにて過去に掲載されたホン・サンス映画の批評やレポートを再掲いたします。

「ホン・サンス映画はどのように生まれるのか?」『教授とわたし、そして映画』併映@東京藝術大学 横浜校地馬車道校舎 2014 12.19

講義中盤でのこと。ホン・サンスは私たちに向かってこのように語りかけた。「たとえば木の葉や髪の毛が風にそよいでいるとする。この情景がひとつの事物の瞬間だとするならば、いまこうして私がみなさんと出会い、ここで語り合っていることもひとつの事物の瞬間なのです」。私はとても素敵な言葉だと受け止めた。だけどこの言葉をさらっと鵜呑みにせず、少しのあいだ深く考えてみたいとも思った。さりげなく放たれたこの言葉に「ホン・サンス映画はどのようにして生まれるのか?」という問いの、もっともふさわしい解答が隠されているような気がしたからだ。(隈元博樹)

全文はこちら
https://www.nobodymag.com/journal/archives/2014/1219_1520.php
当時の未見作も含め(これも記憶曖昧!)今4作品見返すとこれが一番消化できない高めの生ダコのような映画だった(3人とも怖い)。これの次が『次の朝は他人』てことは流石に軌道修正しようと思ったのかしら。今回の特集でせっかく4日連続朝10時からの上映だったのに制作順じゃなかったのなんでなんだ。
紘

紘の感想・評価

3.2
なんか好きだった
でもそのなんかは分からない

なんだかんだもう4本目で
文句垂らしながら観てるけど
ホンサンス監督のチープなカメラワークが好きなんだよなあ〜
それとどうでもいいような会話劇
88 /2021

静かなイカれ
"年上の男"と"若い男"の比較、よかった
Jiyong

Jiyongの感想・評価

3.6
10年くらいまえの何十話もある韓国ドラマみたいな画面の彩度以外は好き。多分編集の問題。
あとテーマ曲が威風堂々なのもやりすぎで好きじゃない。

でもそれ以外は良い。
恋愛を描いてるからとずっと遠ざけていたホン・サンス作品だったが、蓋を開けてみれば純粋な恋愛ものではなかった。
恋愛ものにおける、恋こそが人生の1番の悩みであり幸福であると信じて疑わないところがすごく嫌いなので、この作品ではそういう恋愛の力をまっすぐに信じてなくてよかった。

イソンギュンはかわいいね。
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