ホン・サンス二本目
章の切り方とか、回想チックな展開とか含めて、さらにロメール寄りになった印象を受けます。
ただやっぱり独特ですねこの監督は。反復とか対称性とかそういった演出へのこだわりがどうやら強いみたいです。
主軸となる三人はいずれも主人公としてとらえることのできるようなキャラクターのように思えます。まさにテーマを一つに設定して観ないことが重要になってくるんでしょうね。おそらく観る人それぞれが、自分を投影できるキャラクターを見つけられるという点でなかなか面白いのではないのでしょうか。
しかしいろんな登場人物が、あらゆる類似性、対称性を持ってほかの登場人物と入り混じっていく描写はやはり独特で、これが一番魅力的に感じましたね。