垂直落下式サミング

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタムの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

4.1
仮面ライダーフォーゼ大好きアルティメイタムなのに、最終回のあとも劇場版で続いてたの知らなかったから、10年ぶりに新作をみているような気持ちに!
舞台は本編の5年後。教師になった弦太郎。ぜんぜん変わってなくて、君はグッドボーイだけどグッドティーチャーにはなれるかな?と教頭に戒められた彼は、ホンモノの教師とはなん足るかを葛藤するのだが…。てか、お前ちゃんと教育学部卒業できたんだな。
みんなちゃんとオトナになってるぅ~。みんなちゃんと明るい未来を歩んでるぅ~。なでしこぅ~(この子は数日前まで未見)泣きそうになっちゃう。
弦太郎が生徒を追いかけるパルクールは、実際に福士蒼汰がスタントなしで演じているところもけっこうありそうで、アクション俳優としての福士蒼汰の高いポテンシャルが発揮されていた。
冒頭のアチョアチョーの吉沢亮!あの感じの欠点なしベビーフェイスでスタイル抜群のくせに、ブルース・リー大好き男の子なのとかズルいなあ。チクショウ!ぜんぶ手に入れやがって!なんでもかんでも!
新人類を率いるのは、これまた同世代の星な須賀健太くん!剛力招来はおっさん接待のイナズマン!他にもポワトリン!敵にアクマイザー!僕にとっては名前しか知らない方々。
仮面ライダーは、ウィザードからみなくなっちゃった。けっこうデザインはカッコいい感じだったけど、変身のエフェクト凝りすぎて、武器もいっぱいありすぎて、それが取り回しもよすぎてるから、ちょっとアイテム頼りになりすぎちゃったイメージ(僕基準)
ガジェットに頼りすぎなのは、ディケイドあたりからその傾向が顕著になってきた感じ。でも、フォーゼまではいろんな性質の武器を使い分けて使いこなすライダーアクションに重きをおいた面白さだったと思うんだけど、ウィザードでインフレが行くとこまで行った結果、指輪一個の性能が高すぎて単品で強くなりすぎちゃってお手軽でほぼ万能で、あとは相性補完みたいなふうだから、あんま魅力を感じなかったんだよな。
でも、この劇場版だけみるとワイヤーで飛び上がりながらしっかりと肉弾戦しているから、みればそれなりにテレビシリーズも面白がれたんじゃないかな。今さら後追いはできないけれど。
クライマックスは、どこぞの自動車会社の一次下請けの工場の敷地みたいなところで、俳優たちが生身でアクション。戦う女性たちのアクションはスカートが揺れて、太ももがアップになるたびに「きゅるるるん♪」みたいな効果音がついて、いやらしさのないように工夫してあるお子さまチューニング。
そこからは、お馴染みの山の中のだだっ広い広場みたいな場所で怒りのデスロード!アクマイザーだけは、普通に悪いヤツなのか…。当然世代じゃないのでいいんだけど、ドンピシャ世代お父さんにとっては複雑だろうな。ポワトリンの正体も…。衝撃アルティメイタム。