ごんす

ルビー・スパークスのごんすのレビュー・感想・評価

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)
4.2
『リトル・ミス・サンシャイン』のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスが監督。
ヒロインのルビーを演じたゾーイ・カザンが脚本を手掛けていたことはエンドロールで知り驚いた。

ポール・ダノ演じるカルヴィンは兄と対照的にナイーブな印象だったが父が死んだ時に「自分を捨てた!」と元カノを憎んでいたり母の新たなパートナーの男性を認めない所などが自分中心。

料理をしながら鼻歌を歌うルビーをうるさそうに「読書できないよ」というシーンは痛かった。
仕事場でもないし、二人でいる時間のリラックス方法が鼻歌かソファで読書するかという違いだけ。

映画館や図書館以外での読書や映画鑑賞において「ちゃんと作品と向き合っています」的な感覚を相手に押し付けるのはハラスメントだなと肝に銘じておきましょう(?)
   

微ネタバレ↓↓












ワープロにカバーをかけ丁寧にしまうシーンは泣いてしまった。
相手や自分を憎むことでなく愛しい思い出として心にしまうような所作だった。
創作の呪いの部分も描きつつやはり創作が少し助けてくれる。
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