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レ・ミゼラブルのsatoのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.6
悔恨や愛情、体制に挑む闘志みたいな人間の熱意が詰まった濃密な3時間だった。出版社が「!」って返したエピソードがあるのも十分納得できる気がする。
基本的な話は善行を尽くすジャン・バルジャンをメインに進んでいくけど、出て来る人物全員に輝く場面があって、それら単体でも十分なドラマとして成立するんじゃないかと思った。なおかつその濃いドラマが重なりあってこの一連の物語が構築されてるだけあって、どこを切り取っても見所があるのが素晴らしかった。小さい子供であっても、革命軍として活躍していたガブロージュが勇敢。
原案がミュージカルなだけあって、随所で流れる歌唱のシーンはどれも迫力があったし、雄大な自然や銃撃戦みたいなミュージカルじゃ表現しずらい部分も力を入れてたのも余念がなかった。
ロンドンに逃げる際に、銀の燭台を持っていたのが嬉しかった。
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