あまり自分に刺さらなかったことに悔しさを覚えるほどの大作感。ただその大作感こそがハマらなかった理由であるとも感じる。
元々ぶっ厚い本を映画にしたものであるためテンポもかなり早く、起こっていることはたいそうなものの気がするのに、ちょっと歌を歌えば他の人物のシーンに移る。
加えて、本作はかなりの人数による群像劇。これも微妙に感情移入しにくい理由であろう。
多くの人に愛された原作と恵まれたキャストであるため、もちろん良いと感じる部分も多い。ただ、いまの3時間映画を許容してくれる映画界であれば、さらに良いものが出来上がっていたのではないかと感じる。