yurika

レ・ミゼラブルのyurikaのネタバレレビュー・内容・結末

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的歌唱力…!!世界史苦手マンでもその歌に込められた熱に引き込まれてすんなり世界観に入り込めた。
「レ・ミゼラブル」という歴史的タイトルになんとなく難しい内容かと感じて見ていなかったけど、周りの高評価っぷりに観てみて、本当によかった。危うく素晴らしい作品との出会いを逃したまま生きていくところだった。
このお話の登場人物はみんな何かに縛られていて、そこからの脱却を望む人、縛られてるとは思わずその誇りに殉じる人(彼らもまたそれに縛られているのだと私は思う)それぞれの人生の中で足掻いていて、想像を絶する貧しさや混乱に絶望を感じながらもそのエネルギーに力を感じた。
縛られているその先に何かを切望してーーそれは神の赦しだったり、自由だったり、豊かさや愛だったりーーいるからこそ、彼らの歌う想いがあんなにも力強く美しくて惹き込まれるのだと思った。
私はヒュー贔屓なので、最期にジャンが求めていた(個人の所感)神の赦し=自分自身への赦しを得られて本当に本当によかったと号泣した…。彼は自分の人生や魂に辱しさをずーっと抱えて生きてきたんだと思うので、やっとそれらの縛りから解放されて安らかな気持ちになれたであろうラストは心の中でスタンディングオベーションを送った。
出逢えて良かったと思える映画だった…!
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