Sari

愛について、ある土曜日の面会室のSariのレビュー・感想・評価

3.4
レア・フェネール監督のデビュー作。
ある土曜日の朝、それぞれの運命を切り開くために刑務所の面会室に向かう3人の男女の人生を、繊細なタッチで重層的に描いた人間ドラマ。

作品に登場する3人は、全て・刑務所と受刑者に関係していてる。受刑者である恋人を待つ少女。不器用な男が、報酬と引き換えに、刑務所に入る。また、息子を殺された母親が、加害者の姉に近づくなど、恋人・友人・家族 人生の再生とそれぞれの想いが、刑務所の待合室で語られるストーリー。

巧みな語り口と、優しく確かな視点が、やがて深い余韻にみちた終幕に導く。
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