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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のmasayaのレビュー・感想・評価

4.0
『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督・製作による、ヤン・マーテルの小説「パイの物語」を映画化したファンタジードラマ。(G 126分)

第85回アカデミー賞で11部門にノミネートされ、監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4冠を達成。


日本の貨物船が太平洋のマリアナ海溝で海難事故に遭い沈没。
16歳のインド人の少年パイが、オランウータン、ハイエナ、シマウマ、ベンガルトラとともに、ライフボートで太平洋を漂流する。

海の様々な表情を、圧倒的な映像で表現している。
マイケル・ダナの音楽がその表現力にさらに力を与えている。

圧巻の映像美に目が行きがちだが、動物や植物、美術のディテールやフォントに至る細部にまで拘りが感じられ、作品自体がセンスに溢れている。

掴みどころのない夢のような物語で、不自然な点が散見されるが、そういった胸のつかえもラストで全て氷解する。

人物の見せ方がとても上手いし、最後の展開は思わず唸ってしまった。


是非、イーライ・ロスあたりに、別の視点でスピンオフを撮っていただきたいw
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