ツマさんが可愛すぎるっていうのは当たり前すぎてレビューになりませんね。笑
夫婦に対してクローズアップされたレビューをよく目にしますが、私はこの映画を見て、人が死というものに対してどう向き合っているのかを考えさせられました。
登場人物それぞれが死や病に直面していて、いつまでも変わらない当たり前の毎日を過ごすことが、何よりも幸せでかけがえのないものだということを知っている。
そしてそれは本当は壊れやすいもので、当たり前ではないことを知っている。
だからこそ、そこに変化が訪れることに対して敏感で、不安で仕方なくなるんだと思いました。
過去の傷やこれから負ってしまうかもしれない傷。
触れてしまえば何かが変わってしまうかもしれない。
底知れない不安を相手に言葉で表せず、少しずつ溝になっていく。
深い愛があるからこそのすれ違いが、見ていて心に刺さるものばかりでした。
セイカ、ダメかもしらん…で涙が止まりませんでした。
シーンごとに見所いっぱいで、登場人物それぞれの関係や背景も素敵。
ただ、説明が少ないので、あれってどういう意味だったのかな?ってなる部分がいくつかあって、後で調べました。
心にじんわり染み込んでくる映画でした。