とある島の少年が加入するボーイスカウト。
そこにいる少年のサムは嫌気が差し抜け出すが、途中に少女のスージーと出会い、同じ境遇の二人は追ってくる大人たちや、他のボーイスカウトから逃れるため逃避行の旅へ。
話自体はシリアスだが、そうは感じさせない肩の力が抜けたような画作りはやはりアンダーソン色である。
今作はボーイスカウトの服装にもある黄色が印象的に写る。
アンダーソン監督には欠かせないビル・マーレイやジェイソン・シュワルツマンもしっかり登場。
他にもブルース・ウィリスやエドワード・ノートン、ティルダ・スウィントンなどが初参戦している。
個人的にはノートンが世界観にかなり嵌っている感じ。
そういう着地点かと安堵したが、この作品は見方を間違えたら退屈の一言で切って捨てられてしまう。
他のアンダーソン作品が好きな人は面白いはずだし、これはミニシアターにこそ合う作風である。