カント

王になった男のカントのレビュー・感想・評価

王になった男(2012年製作の映画)
4.7
見事!
韓流宮廷時代劇コメディ。
リメイクの傑作!
暴君王の替え玉になった王様の善政。
大統領の替え玉映画の傑作「デーブ」のリメイクです。

大筋はリメイク元の「デーブ」と一緒ですが、韓流はMBCドラマで培った“宮廷モノ”の時代背景を絡めてきて鉄板の面白さ!
※本作をリメイクと気付いていない韓流ファン多数。
それほど本作の出来が素晴らしい!

長今(チャングム)
善徳女王(ソンドク)
同伊(トンイ)
馬医(マイ)
奇皇后などにハマった人…
お馴染みの
内醫院(ネイウォン)
義禁府(ウィグムブ)
尚官(サングン)も出てきますよ。

嬉しいのは王妃役のハン・ヒョジョの声優が加藤忍さん♪(トンイと一緒)

1616年。
冷徹な王様、光海君の治政。
宮廷では謀叛人ユ・ジョンホが告訴され、大同(テドン)法の施行の是非で揺れていた。
光海君は夜な夜な側室尚官と戯れたい。
そこでホ・ギョン都承旨(トスンジ)とト部将(ブジャン)とで、光海君そっくりの男ハソンを妓楼から連れてくる。
ハソンは妓生(キーセン)の幇間(道化師)で、恐れおおくも“王様の物まね”をしていた不届き者。
そんな時、本物の王様が倒れる。
偽物ハソンは都承旨の指導の元、王様の政務をする事に…

宮廷時代劇は、愛欲と権力欲に塗(マミ)れて、そりゃ~も~ぐっちょぐちょのドロドロですが、本作は愛欲なし。
「デーブ」と少しだけ違うのは、偽物ハソンを見守る都承旨が良い人って事。
ト部将の役割は「デーブ」のSPと一緒だけど…ト部将の方が笑えるし泣けるし、そして熱い!
ト部将は漢(オトコ)だ!

韓流映画のファンタジーの傑作「怪しい彼女」で主演のシム・ウンギョンも本作では泣ける役どころ。
「怪しい彼女」は最近、多部未華子リメイクで話題。
(※オリジナルの「怪しい彼女」は「インターステラー」に匹敵する傑作です)
日本も韓流をリメイクする、当たり前の時代になりましたね。
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