ピノこ

王になった男のピノこのネタバレレビュー・内容・結末

王になった男(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

イビョンホンのお芝居を初めて見たけど、とても感動した。
2人一役って大変だと思うけど、見事に役分けされてて同じ顔なのに別人みたいだった。

はじめは強引に王の代わりをさせられけれど、徐々に王としての振る舞いが身についてきて、民を思う気持ちや王妃を思う気持ちから出てくる行動に鳥肌がたった。
その頃、本当の王は自分の命惜しさに意識が戻ったにも関わらずずっと身代わりさせてたから、もうこのまま王になってもいいんじゃないって思いながら見てた。
「この国の建前や王の体面よりも、この国の民の方が百倍も大事」という思いが胸を熱くさせてくれた。
最後、偽物とバレそうになったときの「王になりたい」というセリフ…。どんなにも助けてあげてと心の中で叫んだことか。
本当の王は、自分のいない間の日誌を読んでようやく自分自身の在り方について認識できたみたい。
やっぱり、幼い頃から命を狙われて色んな派閥の官僚たちの思惑の中で板挟みにされ、王であっても何一つ自由のない生活を続ければ人の心って荒んでいくんだろうな。

おもしろかったのはトイレのシーン。あれは傑作。
ピノこ

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