TOYOSU

ザ・マスターのTOYOSUのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・マスター(2012年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

面白さもありよく分からなさもあり。
心に闇を抱えた帰還兵の、乾いてて哀しい心理描写が魅力的な作品。
冒頭の船が橋の下をくぐるシーン、人物アップのミクロから、マクロの船へと視線が変化するその可変さが歴史に残る美しいショットになっていて素晴らしい。ギョッとしたのは性依存?になってる主人公が、教団の集まりで女性だけ裸に見えるシーン。現実を超えたノイローゼ的な描写がなんの前触れもなくやって来るドライさが好みだった。
主人公のやばさが1幕で前降りされているから、船の上で教祖や女性と出会う、会合に出席するなど、様々なシチュエーションに厭な緊張感が漂っている仕組みが面白い。結局、教祖に本当に力があるのか分からないし、新しい本は信者の間でも酷評されてるしで、みんなが人間くさく、それらが淡々としている雰囲気も好きだった。教祖に愛想つかしてる息子も、あるあるだよなと。
ただ話の流れがとにかくつかみづらい。解説欲しい
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