カリフォルニア州知事を務め上げたArnold Schwarzeneggerの主演俳優復帰作。
FBIが秘密裏に護送する死刑囚が脱走した。金に物を言わせ、綿密且つ大胆な計画で国外逃亡を謀る彼の前に《最後の砦》が立ちはだかる。メキシコと国境を接する町・サマートンには、部下の仇討ちに燃えるシェリフが待ち構えていた!
◆銀幕復帰!“戻ったぞ”!!
ターミネーター3で主演を務めて以降、政治家として州知事業に重点を置いていたシュワちゃんが渋みを増してアイルビバック!
交通規則ガン無視の太っちょ村長に向かって吐き捨てる様に“schmuck”!待ってました!!
Arnold Schwarzeneggerの演じる主人公が、《凄い経歴を隠し持った田舎の保安官》という設定は1986年の《ゴリラ(邦題がとんでもない)》とよく似ている。今作は突然の急展開やPV風な演出はなし。堅実にプロットが組まれていながらもアクションシーンは出血大サービス!血湧き肉躍る勧善懲悪ストーリーとして楽しめる作品に!
◆娯楽度満点!痛快アクションムービー!
ヒールはメキシコの麻薬カルテル三代目・Gabriel Cortez(Eduardo Noriega)。莫大な資金と柔軟な発想で凡人等(FBI)を嘲笑うかの様に逃走する。
この手の悪役にありがちな冷静さと残虐性を惜しみなく発揮し、自身の持つ秀でた一芸=ドライビング・テクニックでカーアクションを披露。映画に華を添える。
前半から悪役と手下諸君の悪辣ぶりを存分に見せつけた上で、後半は畳みかけるようなアクションシーン。“Welcome to Summerton.”と、鉄拳制裁を喰らわす。
ガンアクションやカーアクションのみならず、プロレス技を駆使して悪を追い詰める姿は興奮必至!興行収入自体は芳しくなかった様ですが、シュワちゃんが画面の中で暴れ回る様を観られるのは嬉しい限りです。
交通法規を無視したくそったれ村長が痛い目に合うラストも◎