Jimmy

夜ごとの美女のJimmyのレビュー・感想・評価

夜ごとの美女(1952年製作の映画)
3.8
ある男(ジェラール・フィリップ)が、眠る度に美女の夢を見て…というルネ・クレール監督作品。この「夢に落ちて行くシーン」が見事であり、更に「夢の中の風景」がバラエティに富んでいて、楽しい!
また、ジェラール・フィリップが、夢の中または現実で恋する美女たちを演じているのがジーナ・ロロブリジーダ、マルティーヌ・キャロル、マガリ・ヴァンデゥイユ…と美女だらけで、区別つけづらくなるほど…(笑)

貧しい音楽教師をしている男クロード(ジェラール・フィリップ)は部屋で作曲していると、外の車の音や道路工事の音がうるさかったりして、作曲がはかどらない。そんな彼が眠りに落ちると、夢の中で「美女」に会う。この美女が1900年の貴婦人(マルティーヌ・キャロル)だったり、アラビアのお姫様(ジーナ・ロロブリジーダ)だったりするのだが、夢がイイところに来ると現実世界で起こされたりして夢が終わるあたりも楽しい。
そうして夢が終わっても、またすぐに眠りについて夢を見るジェラール・フィリップは「良く眠れるなぁ~」と感心してしまうほど…(笑)

この映画で忘れられないオジサンとして「ワシが若かった頃は良かったなぁ~、現代は事件が多いし…」と言いながら新聞を投げ捨てるオジサン。

それにしても、「夢シーン」の創造力あふれる映像は見事であり、なかなか楽しい娯楽作品であった。
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