【1982年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
『何がジェーンに起ったか?』ロバート・アルドリッチ監督の遺作。女子プロレスをテーマにしたスポーツドラマ。主演はドラマ「刑事コロンボ」で知られるピーター・フォーク。
小品だがかなり面白かった!てっきり学園ドラマかなんかだと思い込んでいたのではじめは面食らったけど気付いたらのめり込んでいた。
女子プロレスの新人コンビ「カリフォルニア・ドールズ」がマネージャーとともにスターダムを駆け上がっていく様を描いている。
ストレートに感動できるスポーツドラマ。捻りはないがアルドリッチの端正な演出によって素直に楽しめる一作になっている。最後の試合のシーンは思わず彼女たちを応援してしまった。
ピーター・フォーク演じるゲスで口が悪いがドールズを成功させようと手段を選ばないマネージャーがいいキャラだった。もちろんドールズの二人も魅力的。
万人に受けそうなスポーツドラマ。アルドリッチにしては小品だが、これが遺作で良かったのではないかな。キネマ旬報ベストテンに入っているのは意外だが、追悼票が集まったのだろうか。非常に小気味よい良作。