このレビューはネタバレを含みます
「命はその中に欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ。世界はたぶん他者の総和。しかし、互いに欠如を満たすなどとは知りもせず、知らされもせず、ばら撒かれている者同士、無関心でいられる間柄。時に疎ましく思うことさえも許されている間柄。そのように世界が緩やかに構成されているのは何故?」
井浦新さんの若い頃が新鮮で良かった。「私の息で満たしてあげる」は全く同じことを男目線で思った…井浦さんに言ってもらいたかっただろうな。急にサイコパスな展開になってびっくり。
みんなちょっとずつ無理して生きている。人間も時として誰かの代用品。空気人形でも恋できるのにね、と羨ましくなってしまったのは、今日観たせい、でも今日観れて良かった。誰かの特別になりたいのは人形も人間も同じだね。