このレビューはネタバレを含みます
ラブドールはショートボブのかわいい女の子で、室生犀星の「蜜のあわれ」や「アメリ」を思い出しながら観た。
空気人形は突然心を持ってしまい、若い純一、中年の秀雄(持ち主)、老人の敬一と接していく。
私は性欲の代用品として使わないであろう、既に枯れた敬一のところで落ち着くのではないかなどと勝手にハッピーな推測をしていたので、まさかの展開に驚愕。それでも綺麗だなとか思ってしまった。
純一の「僕も同じ(だったかな)」と、人形師の「人間は燃えるゴミ」に対する空気人形なりの解釈に鳥肌が立った。いやただの文字通りの意味なんだけれど。そこも無邪気で可愛い。