お目当ての三宅さん長編デビュー作。ああめちゃくちゃいい…で終わらせたくないけどめちゃくちゃよかった。高校生3人の無垢な感じそのままを、北海道の一端の世界を収めたモノクロームの映像。「車がない」が唯一のドラマの引き金。終始ほとんど何も起こらないスモールタウンの日々の中、バイト3人の関係がゆるく終わっていく儚さ、切なさ。置いてけぼりにされてフェンスくぐって追いつくところ、車の荷台ダイブなどちょっとした神シーンでした。
「3人」ってやっぱり危ういなあと思ってヘルマン断絶(三宅さんと以前ヘルマン談義できたのは光栄)を重ねつつ、帰路きみ鳥が猛烈に見たくなった。