このレビューはネタバレを含みます
最後の髪止めのシーンの余韻がすごい。家族が再スタートするためにクロエが身代わりになったような、何とも言えない余韻。
最初はデヴィッドを誘惑して仕掛けるだけのつもりが彼が本気になってしまうとか、旦那も息子も奪われた女の末路とか、そういう展開かと思っていたらまさかクロエが本当に手に入れたかったのはキャサリンだったとは。
クロエの亡くなり方、切なかった。ああすることで、キャサリン一家がクロエを忘れることは決してない。キャサリンの記憶に残り続けることを最後まで望んでいたクロエの寂しさが伝わってくる感じ。
クロエの人物像って何となく野良猫みたいなイメージ。それまで家族からも相手にされず、寂しい思いをしていたキャサリンにとって、クロエは救世主。
個人的には、どちらかというと金持ちで自分勝手な家族3人よりもクロエに感情移入できてしまう映画。