アキラナウェイ

クロエのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

クロエ(2009年製作の映画)
3.0
ハリウッドで最も堅実そうな男リーアム・ニーソン!!
浮気なんてしなさそうな兄ソンに仕掛けられるハニー・トラップ〜!!うはーー!!どうなる兄ソン〜!!

正直こんなもんだろうな、と思っていた評価のちょっと下。

産婦人科医のキャサリン(ジュリアン・ムーア)は大学教授である夫デヴィッド(リーアム・ニーソン)と息子の3人暮らし。夫の浮気を疑い始めたジュリアンは、娼婦のクロエ(アマンダ・セイフライド)に夫を誘惑して欲しいと依頼する。

お肌の曲がり角。
ちょっと惨めな中年女性を演じさせたら見事にハマるジュリアン・ムーア。

ルックスは良いのに、何故か個人的には出演作品が今ひとつハマらないアマンダ・セイフライド。最近観たのはセックス依存症だったし、難しい役柄に果敢に挑戦しているけどなぁ…。

疑い始めればきりがない。
怪しく見えてくる夫。
真実に近付く程に取り乱す妻。

娼婦の本当の目的は…?

*以下ネタバレ














サスペンスとしては弱い。

クロエの目的がはっきりせず、彼女が求めているのは夫?妻?それとも息子?金ではない事はわかったけど。

突如職場に押し掛けて来たり、陰で息子に接近したりとクロエの気味が悪い行動は多少あるが、いかんせん彼女が悪女なのか、普通にいい子なのか、どちらにも振り切れておらず不完全燃焼。

私はモノじゃない。
ちゃんと意思がある。
金だけ渡して用が済んだら捨てられるなんて思わないで!!

…という彼女の真意は見えたが、そしたら割とまともな子だったんだねという感想しか出て来ない。

やるからには徹底的に悪女に!
徹底的に魔性の女に!
そしてこの家族を地獄の底まで狂わせてやる!!
…ぐらいの気概があればもっと面白くなるのに〜。

あの髪留めでグサーーーっと殺らんかーーーい!!

アマンダは見た目がいい子ちゃんなので余計にサスペンス感が弱いのかも。ジュリアン・ムーアとの女性同士の官能的な描写はムフフと良かっただけに、惜しい。

それにしても、あの家の窓よ。
ちょっと押しただけで割れるでもなく窓枠ごと外れて落ちて死ぬなんて、建築業者の手抜き工事?