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ウルヴァリン: SAMURAIのpeipeiのレビュー・感想・評価

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)
3.6
※これは日本映画ではなく、日本を舞台にしたハリウッド超大作である。

前作では、キューバ危機を主に扱った作品であったが、今作ではWWⅡ、長崎での原爆をモチーフに物語が展開されていく。「日本が舞台なのに日本っぽくない!」という感想が目立つが、一見してみれば、新幹線の上で戦ってみたり、新宿でヤクザ相手に追いかけっこをしてみたり、忍者が刀を持って戦ったりと、ありえないことを実現してしまうのがハリウッドのすごいところ。その違和感を逆に新鮮さへと昇華させている。他にも、人質を追いかける様やVSロボットの戦闘は古典的な演出で、他のX-Menとは一線を画する雰囲気の作品であることは間違いない。特に、ウルヴァリンの戦い方において、「痛み」が増しているような気がした。敵が日本刀を武器にしていることもあって、爪VS刀は見ていてヒリヒリした。しかしながら、前作「X-Men FIRST CLASS」が傑作すぎたこともあって、比較せずにはいられず、若干スピンオフ感が否めないと感じてしまった。だが、日本を舞台に制作されたアメコミ映画として誇るべきである。
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