Masato

藁の楯のMasatoのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
3.5
胸糞悪いと聞くと胸がワクワクしちゃうんです。衝動的に借りてみました。

平均点低くて、まあ三池だから…と思ったら、癖のない映画だった。
平均点低すぎない?普通に面白かった。感覚が麻痺しているのか、胸糞悪くはなかった。トゥルーエンドって感じ。

藤原竜也殺したら10億円差し上げます。ハラハラ囚人移送ムービー

類似した映画だと、リーアムニーソンの「フライトゲーム」とか、「クーデター」のような感じ。
ドゥニ監督の「ボーダーライン」のような敵がわからないというハラハラ感もあります。

前半の勢いは最高なのですが、中盤あたりから徐々に失速して、最後はじいちゃんのトボトボレースのような感じ。
前半では心理戦と程良いアクションが良くて、後半ではオチに合わせて変に詰め込みすぎたのかなあって感じ。
そして、他の方のレビュー読んで思い出したのが、突っ込みどころの多さ。
それでも、洋画に負けないスリラーが堪らない。

ただのエンターテインメント作品ではなく、「正義とは何か」を突きつけられます。
職務に尽力するのが正義なのか?悪人を成敗し、復讐するのが正義か?
復讐はしたくなりますが、してはいけないのが普通ですよね。
復讐をしてしまえば秩序が崩れてしまう。だから、情で殺すのではなく、法で殺すのがこの民主主義では正しい正義なのです。
大沢たかおさんが児島惟謙的な「正義、職務、法を貫く」というキャラを演じていて、揺れ動く様がとても面白かったです。

お金を手に入れても、本当の信頼と友情は金では買えないよ。

大沢たかおさんのスーツと銃の似合いっぷりはハリウッドレベル。かっこいい。

藤原竜也はいつもの演技です。

そこまで悪くはないと思います。
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