NANCY

藁の楯のNANCYのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
4.0
前から観たかった映画。
ようやく観賞。
三池監督が何かと話題作を作り出し調子に乗ってるので個人的に三池作品はとても避けていたのですが…
悔しいけど、面白かった。
少なくとも邦画アクションという括りではかなり面白い映画になっていたと思います。
タイトルからは全く予想がつかないのですが、ストーリーを把握した時に、なるほど!となる作り。
残りのアクションや音響なんかはTHE三池監督作品!といった作りなのですが、面白い…。
キャスティングも良かったと思います。
大沢たかおが凄く貫禄ある役者さんになっているなぁ…と感じました。
そして安定の狂い役、藤原竜也。
彼のキャラクターが一貫してクズという所がこの映画の魅力であると思います。
彼がブレるとこの映画の掲げる正義や悪がブレてしまうので、藤原竜也のキャラクターは完璧だったと思います。
唯一伊武さんのキャラクターだけ合ってなかったかなぁ…と。
伊武さんが良い人であるはずがない!!!(笑)
しかしストーリーについてはツッコミ所を隠せない。
掴みの新聞は良いとしても、サイトなんかは世界に広まるものではないし、いくらお金があっても、消せないサイトを作り出すのは不可能かと。
百歩譲って作り出せたとしても、それだけの金と技量があるのなら、自分で殺せばいいんじゃないの?と、根本的な所にツッコミを入れたくなります。
そして現代の日本の社会に10億を放り出したら、100%2分で殺されると思いました。(笑)
大沢たかおみたいなジャスティスマンはこの世に存在しません。(笑)
しかしその現実との矛盾が、この映画の面白味であり、結果、ラストがどれだけ救われなくても、面白いと思わせた三池監督の勝利なのだと思います。
満点はあげられないので星はよっつ!!!
NANCY

NANCY