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高速ばぁばのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

高速ばぁば(2012年製作の映画)
4.0
アイドルグループ・ジャージガールのメンバーであるアヤネ(未来穂香)、ナナミ(北山詩織)、マユコ(後藤郁)は、あるテレビ番組のレポートをするために廃墟となった老人ホームに訪れる。当初は肝試しのような気持ちで臨んだ3人だが、現場で信じがたいほど速いスピードで移動する老婆の霊と遭遇。恐怖はそこからはじまった。ビデオをチェックすると、謎の人影が映りこんでいた。アヤネはそのときにできた顔の傷が一向に治らず、ついにはグループ脱退する事態となる。さらにマネージャーやディレクターら周囲の人々にまで奇怪な現象が起き始める。これらの裏側にはあの老人ホームが関係していると考え、彼女らは再び向かうが……。
「先生を流産させる会」「ライチ光クラブ」など、少年や少女の歪んだ嫉妬や欲望などどす黒い情念を軸にストーリーを語る演出に定評がある内藤瑛亮だけに、アイドルグループ内部のライバル関係の足の引っ張り合いの嫉妬と介護虐待された老人の無念が一体になり、アイドルグループのメンバーや関係者を否応なしに地獄に引き摺り込む展開やオチ、グロテスクな介護虐待シーンやリアルな怪異の描写がとことんどす黒いホラー映画。
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