桔梗F

トーク・トゥ・ザ・デッドの桔梗Fのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ザ・デッド(2012年製作の映画)
4.4
母親が男を作って出て行ってしまい、幼い弟を養うため百合(小松)はデリヘル嬢として働いていた。
だが、ある日弟を一人にし、事故で死なせてしまう。
後悔の念の苛まれる百合だったが、死者と話ができるアプリの存在を知らされる。
ただし、死者から「会いたい」と言われても決して承諾してはいけないという…

ホラー好きにもスルーされる昨今のJホラー(笑)ですが、珍しく良作です( ;∀;)

とは言うものの、怖さはたいしたことはありません。
優れてるのはシナリオの完成度と切なすぎる鬱展開(T_T)

「リング0バースデイ」の鶴田監督なので、怖さより哀しさ重視です。
つまり、リング0がつまらないと思う方にはまったくお勧めできません(^^;
個人的にはリング0は秀作!!

ストーリーは死者と話ができるというアプリにまつわるものですが、イタコのスマフォ版といったところでしょうか。

都市伝説系のJホラーはことごとく壊滅的な質の低さですが、本作と以前レビューした「口裂女2」は良作(T_T)
共通点は鬱展開で怖さは少ないということ。

Jホラーで怖がらせる特殊メイクやCGなどは予算的にも厳しいので、本作のようにシナリオ勝負に徹すればいい映画は生まれます♪

主人公、小松彩夏は「MissZombie」といい演技、存在感とめきめき力をつけてます(^^)

これだけの若手女優さんが日本アカデミー賞でノミネートにすらかすりもしないのはJアカデミーは茶番以外のなにものでもありません…

さて、本作ですが登場人物全て過去に傷があり主人公だけでなく同僚、アプリを追う新聞記者など脇役のサイドストーリーまで破綻なく描かれており好感が持てます。

自分が鬱展開好きなので好評価ですが、とにかくドラマ重視で暗く、つらいストーリーなので観る人は選びます(^^;
人によっては切なすぎて泣けるかも…

ちなみに鶴田監督がアメリカ資本で作った「ドリームクルーズ」はほとんどの人に知られていない(苦笑)
マスターズオブホラー2でトビー・フーバーやジョー・ダンテと同列扱いの巨匠?なんですが( ;∀;)
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