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ロンドンゾンビ紀行のRのネタバレレビュー・内容・結末

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2013年のアメリカの作品。

監督は「ウォリアー・ゲート 時空を超えた騎士」のマティアス・ヘイニー。

あらすじ

ロンドンに住むお気楽ボンクラ兄弟のテリー(ラスムス・ハーディカー「ヒルダと山の王」)とアンディー(ハリー・トレッダウェイ「グリンゴ 最強の悪運男」)は大好きな祖父のレイ(アラン・フォード「エクスペンダブル・ミッション」)が入居している老人ホームが取り壊されそうになっていると知り、仲間たちを集め、銀行強盗を計画する。だが、街にはいつの間にかゾンビが溢れており、窮地に至る兄弟たちだったが、レイたち老人を救うことを決意する。

アマプラにて、2度目。

お話はあらすじの通り、低予算ゾンビもの。
ただ、タイトルにもあるように「イギリス」を前面に押し出したゾンビ映画となっているのが特徴。

前半こそ普通のサバイバルなんだけど、ゾンビ同士が敵対するサッカーサポーターでゾンビ同士でケンカしていたり、主人公兄弟が老人ホームに行くための乗り物が二階建てバスだったりする。

また、今作主人公兄弟たちが銀行強盗中にゾンビと遭遇して…のパート以外にその兄弟たちのおじいちゃんレイが入居している老人ホームのパートがあり、それら2パートが合流するまでを交互に描いている。

また今作に出てくるおじいちゃん、おばあちゃんたちが物騒でマシンガンを乱射するし(その中にはcodでもお馴染み軽快な音が特徴的なウージー銃も!!)、身の回りのたとえば枝切り鋏なんかを使ってバシバシ戦う武闘派なのが面白い。

また、老人あるあるもそれなりにあって、予告でもあった昼寝しているおじいちゃんがゾンビに襲われそうになって、足の弱いおじいちゃんが歩行器でゆっくり逃げるんだけど、ゾンビもノロノロなのですごくスローリーな逃走劇を繰り広げたりするところなんかもクスッと笑える。

ただ、全体的には上記のイギリス要素も老人要素も割とアイディア一発というか、その上でもパンチが弱く、それでいてキャラクターの個性も薄い。

せっかく、主人公グループの中に素朴で何をしでかすかわからないミッキー(アシュリー・トーマス「ずっとあなたを待っていた」)とか間抜けな元犯罪者のディヴィー(ジャック・ドゥーラン「ストリート・ファイターズ」)とかがいるのに早々に退場しちゃって、残されたのは比較的まともな面々ばっかなので、全体的なゆるーい雰囲気もあって割と退屈。

ただ、ヒロインで兄弟の従姉妹であるケイティー(ミシェル・ライアン「アンドロン」)はめちゃくちゃセクシーで尚且つめちゃ強の頼れる姐御キャラだったのでそこは良かった。

老人たちが大活躍するし、老人側は被害が少ないので、おばあちゃん子だった俺としてはハラハラせずに安心して観れる作りではあるが、どうせだったら、もっと要素てんこ盛りな作風だったらもっとずっと楽しめたんだけどなぁーっていう感じです。
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