ジャッキーケン

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.0
こいつはとんでもないインパクトを起こす最高に物騒なブラックユーモア映画

抑止力のダークサイドに侵された将軍が突如先制攻撃としてソ連の基地に核を落とす命令から下されこの由々しき事態にアメリカ政府高官らの緊急会議が開かれるのだが…

キャラが濃ゆい!!!濃すぎる!!!

核命令を下す将軍は完全に頭がプッツンでまともな話が通じないしその相棒のイギリス人将校があんまいないちゃんとした理性の持ち主として解除コードを聞き出そうするブラックに満ちたコントのような展開

会議に出席した軍の幹部のオッサンもビンスマクマホンのような漢を高官においたらこうなるという頭の中ステロイドに浸かってるんかボケェと言いたくなる最高に頭の悪いオッサン

極め付けはドクター・ストレンジラブ博士!
もうお前ムスカやんけ
てか登場シーン10分もないんじゃないか?
にしてもインパクト強すぎだろ!
それに影響力もすごいわ!
ナチスの思想が頭どころか右腕に現れすぎてる!!しかも最後の「クララが立った!」みたいなくだりはなんなんだよ笑

余りにもカオスなので流石にアメリカ大統領は超マトモなんだけどバカとマトモの押し問答のような会議は普通ならここまでの破壊力持たないだろと思うんだけど扱うトピックが核と人類破滅だからか緊張とブラックジョークがぶつかりあう

なんせたった一機のB52が時限爆弾的役割を果たしていて終始緊張が走っててスリルある

ラストもとんでもないことになっちゃうんだけど冒頭の注意書きにも書いてあったように脳みそステロイド人とマトモなやつ両極端の人間が共存した世界線はひょんなことから核戦争に発展しちゃうよ!っていう反面教師なポジションで今もなお名作と謳われる作品だから見て損なし