核開発と軍拡競争に異を唱えるブラックコメディ。
この映画には「人類滅亡後に地球を訪れた宇宙人が、人類最後の数時間を再現した映画」という裏テーマがあるそう。
宇宙人からしてみれば「バカなことやって滅亡したんだなあ」といったものなのだろう。
キューブリックが政治的なテーマを敢えてコメディ調に扱ったのもそんな意図があったのではないか。
やってる本人たちは真剣だけど他所者から見たらバカバカしいものってのは、人類史の中でも意外とよくあることでは。
生贄を捧げ、魔女を狩り、しくじれば腹を切る…
現代人にしてみればなんともバカバカしい。
「戦争」や「テロリズム」がここに仲間入りするような時代が来るのかもしれない。
来て欲しいものだ。