冷戦下、ふとしたことからアメリカからソ連へ水爆を積んだ爆撃機隊が出撃。政府や軍は右往左往。人類滅亡へのカウントダウンが進んでいく。
スタンリー・キューブリックの白黒映画。
とにかくひでー!と笑ってしまう。
敵の核攻撃への報復を想定してたった一人の将軍の意思で動かせてしまう水爆。しかもそれを止める手立てがない。一度攻撃を受ければ報復の核攻撃で人類は滅亡するシステムができあがっていて、それも誰にも止められない。
狂気に染まっている科学者や将軍。結局止められそうで止められない水爆。大笑いしたくなるほどにバカバカしいが、ひょっとしたら本当の世界もこんな紙一重で成り立っているのかもしれない。
音楽の良さも光る。
歴史に残る皮肉映画。