たゆたう本舗

デッド寿司のたゆたう本舗のネタバレレビュー・内容・結末

デッド寿司(2012年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

寿司職人の娘として生まれた主人公が、家出をして色々な体験をしていく話。
全体的に演技の素人くささが目立っていましたが、主人公のアクションシーンはとても素晴らしかったように思えます。旅館での客間では、浴衣を使ったアクションシーンを。他にも寿司や魚の怪物、寿司に感染し脳から操られている人間を相手取り、軽やかな動きで爽快とも言えるアクションを繰り広げています。
提供サービスの情報によっては、映画のジャンルはコメディ、ホラーと記載されていますが、この映画は色々なものを詰め込んだアクション映画です。

以下、ネタバレ要素を多く含みます。

この映画のよかったポイントは個人的に二つあると感じています。
一つ目は、都合の良い時にだけかっこつけてくる仲間と思しきイケメン男が、最終的に死ぬところです。この男に主人公が惚れていたらその間抜けさで最低レビューをつけていたかもしれません。この男にヘイトを集め、憂さ晴らしとして死をもたらす事で、スッキリとしたラストを迎えられたように思えます。
二つ目は、澤田(松崎しげる)の扱い方です。この映画でのヒロインは正しく澤田[※次点でたまごちゃん]で、その友情には尊さがあります。映画の序盤から最後まで、主人公が追い詰められた時に助けてくれる澤田には、いつの間にか信頼や安心感を覚えるようになっていて、終盤ではひたすら澤田の事を応援してしまう自分がいました。最終的に澤田はある恐怖症からも立ち直り、主人公と澤田にとって、ハッピーエンドを迎えられたことがとても感動的でした。

よかったポイントはいくつかありますが、全体を通しての出来は最高のB級映画、といった感じです。映画内でのキスシーンや女体盛りシーンには謎のフェチが感じられましたが個人的には好きです。
映画の主題との相性は一切ありませんが、エンドロールの曲に松崎しげるの曲が採用されていれば、映画内の貢献を鑑みて✩を0.5程度足しても良かったなと思いました。