レインウォッチャー

デッド寿司のレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

デッド寿司(2012年製作の映画)
2.5
■RWと48の地獄㊵ ラストスパート!
奪われた体の一部を取り戻すため、RWは大晦日までに48の魔物を倒さねばならない!奴等は地獄映画の中に潜んでいる…

□戦績
これはどんな映画にも当てはまることだろうけれど、何かを《思いつくこと》とそれを《実現すること》はまったく別物だ。

たとえ深夜のテンションで、

・寿司がゾンビになって飛んでくる
・寿司をつなげてヌンチャクにする
・生卵ディープキスは日本の文化
・寿司が交尾すれば寿司が生まれる

みたいなエトセトラを思いつい(てしまっ)たとしても、それを翌朝他人に話して、あまつさえ映画に撮ってしまうなんて常人にはできない。そこには尋常ならざる行動力と、「俺はこれをやらねばならない」という使命感、そして生存を許す環境が必要となる。

そう考えると、世のB級とかカルトとか勝手に呼ばれている映画たちも、全てはこの太陽系で偶然にも唯一生命が発生し得たこの地球のように宇宙的奇跡の産物であり、尊く思えてこないだろうか。

時流や何やの相性で、その一部がたまたま《発明》とか《芸術》と呼ばれ、他は《道楽》とか《ゴミ》とか呼ばれるだけのことだ。
今の人類が死に絶えてから数万年後、宇宙から立ち寄った研究者がこの星の遺跡を探索して『デッド寿司』のデータの残滓を見つけ、「この辺境の星に知的生命が存在した証拠だ!」と嬉々として故郷に持ち帰り、国立博物館のベスポジに展示する…なんてことが無いと、果たして誰が言い切れるだろうか?

我々は、そのときに備えてこの映画を保全しなければならない。
だから、奥の奥の奥にしまっておくべきである。大将、おあいそ。


□倒しかた
この映画で笑ってしまった人はたぶん疲れてるため、回るお寿司でも食べに行って我が身を労ったほうが良い。

というわけで、今日のわたしの晩ごはんはお寿司です。


□分類
ギャラクティックワビサビ地獄


□取り戻したパーツ
ランチャーム


□次回予告
哀悪夢!メタ●●ン!
>>To Be Continued...