だだだ

東ベルリンから来た女のだだだのネタバレレビュー・内容・結末

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

会話があまりない静かな映画ですが、間や表情がとても含みをもっていて、私はかなり好きでした。

「仕事と恋で悩む若い女性」の話をイメージしていたら、冒頭の雰囲気があまりにも重く堅いのでびっくりしました。


最初はバルバラに壁を感じつつも、医師としての姿勢や恋人に見せる女性の顔に触れ、次第に感情移入してしまいます。


そして同僚のアンドレ医師がとてもいい…。密告する立場のため、視聴者としても最初は彼を信頼していいのか悩みます。ちょっとした言葉尻で、「他の人と同じように白い目で見てるんじゃないか」とか。でも、バルバラに対する一貫した温かい態度や、芸術から垣間見える心の豊かさ、医師としての気持ちの強さに心を打たれます。西ドイツの恋人のことがよくわからない分、「断然アンドレでしょ!」と思ってしまいます。笑


ラストも言葉がなく、2人の表情で終わるところがまたいい…!

決して抑揚のある映画ではないですが、何度も観たくなります。
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