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人生、ブラボー!のMのネタバレレビュー・内容・結末

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます


"693回精子提供をし、533人産まれ、内142人が父親(自分)に会いたがってる"

子供達側の弁護士が突然家にやってきて、142人分のデータ書類を置いていく。父親(自分)の事を告訴するらしい。

仕事が遅いとオーナーに怒られ、借金返済に追われ、大麻を栽培し、身ごもった彼女に父親になるなと言われ、家と精肉店を行き来する味気ない毎日。

匿名権を主張して勝訴すればお金が入る!と思いつき、子供達のデータを袋から取り出してみる。

裏返した書類を壁中に貼り、一枚めくってその子供に父親なのを隠して会いに行く。

142人の中には、とにかく色んな人生を送る子供達がいる。基本的になかなか顔が整った20〜23歳くらいの子供達。夢を叶えた子もいれば、病気の子や才能が見えなくて悩んでる子もいる。

実際会った中には、プロサッカー選手や芽が出ずバイトする俳優、ドラッグ中毒者や路上ライブする歌手の卵、イケメンプール監視員、脳に大きな障害を抱えた子、超プレイボーイなゲイ、超ナイスバディな女の子、変な民族の生活を観光客に伝えるツアーガイド。

正体を隠しても生物上は父親。
子供の幸せを願ったり、助けてあげたい気持ちに駆られ、いつの間にか142人の守護天使に(笑)

サポーターに混じってサッカー観戦したり、ドラッグをやめるよう更生させたり、超ナイスバディな女の子の(勝手に)ボディガード役したり、芽が出ない俳優がオーディション行けるように店番してあげたり、シケてる路上ライブを1人で盛り上げたり。

そんな中、息子の1人である、色白で病弱そうなパンクロッカーが現れ、家に居候した後、週末に湖のほとりでBBQするからと誘ってくる。

湖のほとりを訪れると、ハッとするような光景が、、、
子供達がそれぞれ色んな人生を歩んでる理由が明らかになる瞬間です。とっても素敵なシーンで涙が出ました。

見終わった後、優しい気持ちにさせてくれる映画です。

土台の設定が斬新だけどよく出来てるし、笑いあり感動ありで最高に面白かったです。

ケベックの授業を大学で取ってたので、なんで製作がカナダなのにフランス語?と思ったら、やっぱりケベック映画だったのが個人的にすごい嬉しかった。
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