けい

体温のけいのネタバレレビュー・内容・結末

体温(2011年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

先日鑑賞した『終わらない青』の衝撃が残ったまま、再び緒方貴臣監督作品。冒頭からこちらが恥ずかしくなるほどの男と人形の生活とデートシーンの時間がこれまた長いこと長いこと。全編男の欲望と夢がそのまま映像になったような展開で、セクシー女優・桜木凛(当時24歳)の可愛さがこれでもかと大爆発していたが、予想を超えた展開には決してならない。ちなみに、恥ずかしながら彼女が左利きということを初めて知った。

人形とボーリングはさすがに無理があるのでは?男って本当にバカだな〜、はぁ気持ち悪いぜ…と思ったが男ってこんなもんだよなと、ふと我に返ってしまう自分がいた(笑)失恋して6年以上も大切にしていた人形を壊し、頭部を頭部だけになった人形に口づけをして終わる喪失感のあるラストが容赦無い。いくつになっても誰かの体温を求めてしまう、それが人間って生き物なのだろう。

余談だが、ペ・ドゥナ主演の『空気人形』は人形が動いて恋をする奇妙な作品だったが、キラリと光る瞬間が確かにあったことを思い出した。
けい

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