このレビューはネタバレを含みます
世界の終わり、人類滅亡というテーマなのに全然悲愴感がなく、むしろほのぼのとした雰囲気の映画で面白かった。
最初のほうはちょっと退屈だと思ってたんだけど、ドッジがペニーと一緒に旅に出てからはロードムービーの様相を呈してきて、どんどん面白くなってきた。
いろんな人に出会い、いろんな事を経験して、二人の関係が親密になっていく様子は見てて微笑ましかった。
ドッジが父親を訪ねるシーンも感動的。
ペニーと3人でとてもいい時間を過ごしている風だったので、このまま最期の時をここで迎えるのかと思いきや、ペニーを両親たち家族のもとに送り届けようとするドッジ。
でもペニーは戻ってきた。
最期の時はこの人と…。
一人だったドッジとペニーが、ともに最期の時を過ごすべきパートナーを得たことは喜ばしいんだけど、ペニーが言った、もっと早く出会いたかったという言葉が切なくてたまらなかった。
テーマがテーマなので仕方ないけど、二人で旅をしてる姿はほっこりするのに、やっぱり最後は悲しかった。
もうすぐ世界が終わってみんな死んでしまうというのに、いつまでも日常を崩さなかった家政婦がいい味出してたのと、ワンちゃんが死ぬほど可愛いかったのが印象的。
犬の名前がソーリーだったのが、すごく洒落ててよかった。
置き去りにされてた時のメモに I'm sorry って書いてあったの、ごめんなさいって意味なんだけど、私はソーリーですとも取れるんだよね。
で、ソーリーって名前になったわけね。
なかなかセンスある。