⭕️初見
スタジオジブリ。宮崎駿監督作品。
個人的には比較的近年すぎる感覚の中にあるジブリ作品で、リアルタイムで観ていなかったので何気に初鑑賞でした。
初めに、星評価に関して、ロマンチック加点・ヒロインの描き方良い加点・ジブリ雰囲気加点があるということは了承頂きたい。
まず、今作に感じたことは、スタジオジブリの宮崎駿監督作品の中では、比較的ファンタジー要素が少なめで、現実寄りな思想の中で展開されていった作品であったということ。
これはジブリに求めているもの、又は、感覚的に期待しているものとの相違が生まれる可能性高いだろうなぁと思って観ていました。要するに人によっては、全然だなぁってなりそうな雰囲気を纏っていたということ。
特に前半の展開は、時間軸的にみると早いテンポ感、主人公にとって重要な出来事を纏めてはいますが、客観的にはこれといって楽しめるような時間が少ない気がしました。
”夢“とのシーンを行き来するような展開になっていますが、これがジブリらしいファンタジー要素で、逆に今作の雰囲気とリンクさせながら観るのは最初ちょっとしんどかったですね…。
ただ、後半からの展開は伏線を回収して素敵な恋物語になる。その恋物語だけで今作をここまで素晴らしく引き立てられるのは流石の一言です。
ヒロインの描き方が個人的には大好き過ぎましたね。交わす言葉の一つ一つが本当にロマンチックで惹き込まれました。
重度の病気にも関わらず、毎朝化粧をしているし、大切な仕事をしている主人公に「もっとこっちへ来て、手を握って」と言って片手で仕事をさせるし、この映画の内容に沿って描かれるヒロインとしては100点満点すぎて、胸が痛い。
総評は個人的に好き。ですね。
《好きなシーン》
主人公がヒロインの父親にお付き合いの承諾を得るシーン。
階段から降りてくるヒロインが「お受けしますわ」と言ってからの2人の会話素敵過ぎ。マジ胸が痛い。