風立ちぬのぽぽろんのネタバレレビュー・内容・結末

この映画は、空の描き方がとても綺麗。
震災の描写も特徴的で印象に残りました。

ジブリあるあるなのかもしれないけれど、展開が早い上に絵だけで語るシーンが多い。初見で時代背景やテーマついて知識不足の状態で見ると、何の場面なのかがややわかりにくい。あとからついてくるセリフでなんとか追いつける感じ。色々消化不良を起こしましたが、2回目みたら違う印象になるのかも。

ジロウのお声は、他の演者と比べると抑揚や迫力がなくて、少し眠たくなりかけた...けれど、きっと宮崎さんのジロウのイメージはこういう感じだったのかも。変に若々しすぎなくてもいいのかと妙に納得したし、ささやき声はすごくいいと思いました。それにしても、仲間のホンジョウかっこいいな。いいやつだ。

この映画の影の主役はナホコさんだと思う。
声を吹き込んだ瀧本美織さん、素晴らしいです。
あの澄んだお声は、本当に役とマッチしている。
ナホコの品があって清らかで美しい佇まいと、一途にジロウを想う気持ちが上手に表現されていると感じました。
きっと世の中の全男子が、ナホコさんが側にいてくれたら...と惚れたに違いない。笑

最後の「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね」というセリフがグッときてしまった...
そしてエンディングの「ひこうき雲」にもまんまとやられてしまいました。