つくし

風立ちぬのつくしのネタバレレビュー・内容・結末

風立ちぬ(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

多少辛辣な感想を述べますので、この作品に思い入れのある方は、他の方のレビューをご覧下さい。正直、今作は不満だらけだ…前半のテンポが悪すぎる、人の声で表現されたエンジン音が不自然、地震のシーンにリアリティーがない、その割には背景はリアル、群集はただの感情のないモブにしか見えない、いきなりシーンがとぶがその事についての説明がない、主人公の言動が常軌を逸している…。愛と夢がテーマなのは分かるが、その対比である、孤独について描かれていない。また、それを背負うキャラクターも存在しない。必然的に愛や夢は薄っぺらく、作品は妄想に次ぐ妄想、監督は映画の作り方を忘れてしまったのか、ラストに大した見所も、観客を納得させる様なシーンもなく、唐突に終わる。あまりに観客を無視し過ぎていて、唖然とした。今作は無名の新人監督の作品ではなく、宮崎駿監督作品なのだ。今までも観客を裏切る事はあったが、それはあくまで観客を楽しませる為の裏切りであったはずで、観客を楽しませる事を放棄して本当に裏切ってどうする…これは邪推だが、元々、公開日が同じであった『かぐや姫の物語』とテーマが被らない様にわざとこのような形にした、ということです。更に『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』が互いに足りない要素を補っていて…とかだったらいいのに。
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