煙草と甘いコーヒー

世界にひとつのプレイブックの煙草と甘いコーヒーのレビュー・感想・評価

3.5
正常と異常とを分けることは、その境界線をどこに引くかの匙加減で簡単に変えられてしまうし、異常とされる人から見た場合、正常とされている人たちの中にも大勢“狂ってる”人はいるわけで、正常で狂っている人たちと、異常でマトモな人たちとの入り乱れている感じが、なんとも良かった。

正常とされる人たちの、“異常”な人を見る眼差しや、対応の演技がみんな見事だった。

途中から、“異常”とされる人が、正常な人たちの狂乱に戸惑うところが面白かった。

ただ、ストーリーが王道を行っているせいか、途中で展開やオチが読めてしまったので、最後まで満喫できなかったのがやや残念だったが、心暖まる良い映画であった。