MrTomatohead

世界にひとつのプレイブックのMrTomatoheadのレビュー・感想・評価

4.8
こんなにも喜怒哀楽が映える映画って無い。
妻の浮気で病んだパットと夫の死で病んだティファニーというどん底な2人の起死回生物語。
とことん2人の情緒不安定ぶりに思わず腹筋抱えて笑ったし、ティファニーなんてめちゃくちゃガキみたいにぶっ飛んでる。

調べてみたらSilver LiningはEvery cloud has a silver lining (どんな雲にも銀の裏地が付いている=どんなにつらい時でも希望の光はある)という意味合いで彼ら2人が光に向かって突き進んでいく様が輝かしく見えてくる。
Playbookってよく戦術や戦略、特にアメフトの作戦図として使われる言葉だけど、アメフトがこの物語にめちゃくちゃ絡んでくるところも案に示していて、彼ら2人お互いに協力して2人でプレイブックを開いて幸せな人生を送ろうと必死になる姿に感動しないわけにはいかない。

ヘミングウェイにブチギレるシーン。
病んでたらバッドエンドっておっかしいだろぉぉぉ!!!
ハッピーエンドでいいだろぉぉぉ!!!
がまたラストに響いてより一層涙が出てくる。
とはいえ、本投げて窓割るな。

さすがジェニファーローレンス。
彼女の喜怒哀楽の表現が、彼女自体めちゃくちゃ美人ってわけではない(個人的にはね)からこそ純粋に無垢な心で見ていられる。
オスカー女優おそるべしだなぁ。

この作品、ただのラブコメじゃない。
うつ病、アメフト、賭け、恋、ダンス、、、、笑
めちゃくちゃに盛りだくさんで喜怒哀楽の溢れた傑作!!!
MrTomatohead

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